
辛口ファッションチェックで人気のファッションデザイナーのドン小西さん。
シャツ選びのポイントやお悩み、リベレートン・ストレッチシャツの感想をインタビューしました。

シャツを選ぶときのポイントは?
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・自分の体型に合わせて選ぶこと
・日本人は知らない人も多いけど、実はそもそもシャツは
トランクスとセットで下着なんだよ。
しかし、みんなシャツの下にTシャツを着るけど、
下着(シャツ)の下にさらにTシャツは着ないから
僕は絶対に着ないよ。
直接肌に着るから着心地、肌触りは大事だね。
芯地、生地、風合い等が大切。
・ステッチ等細かいディテールやボタン、素材の選び方
シンプルだからこそ、作り手の感性、目的が伝わりやすい。
事務的に作ったものは絶対に買わない。
・シルエット、パターン、アームホールの形なども見るね。
体の大きい人がシャツを選ぶときのポイント、アドバイスは?
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太っている人ってダサい人が多いよね。
多分諦めてしまっているんだと思う。
ただサイズが合うからというだけでは選ばない。
あきらめないで追求して選ぶこと。
体型も個性としてポジティブに捉えるべき。
あとは、どうコーディネートするのかを考えることも重要だよね。
合わせるパンツや靴、着るシーンや目的を考えて
選ぶのがいいと思う。 リベレートンのものは無地やベーシックのものが多いですが、
柄ものを着るときのコーディネートのポイントは?-
日本人はイメージが持てないので、イメージをふくらます事が大事。
まず、その柄の雰囲気や色に何を合わせるかだ。
コーディネートのテーマを決めるのも1つ。
例えば、ストリート系なのか、ヴィンテージ系なのか、モード系なのかなど
そのテーマによって、どんなパンツ、靴を合わせるのかイメージしてみる。
あくまでもトータルコーディネートの
1つのパーツとしてシャツがあるという考え方だね。


リベレートンシャツを着てみてどうですか?
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100番手の双糸加工された糸を使っていて
この値段で、よくできていると思う。
綿と一口に言っても、様々なクオリティの綿があるんだよ。
その中でもクオリティの高い綿を使っているし
芯地も硬くないからいいね。
太ってくるとお腹周りに合わせると袖が長かったりで、
困るんだけど、その心配がないから嬉しいよね。
これで1万円切る値段なんだから、
可能性のあるシャツメーカーだと思う。
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動きやすさはどうですか?
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アームホールなどよく研究されているね。
シャツは下着だからスーツの下に着るもの。
シャツは平面のパターンで作られているけど、
ジャケットは立体的でしょ。
シャツのアームホールは縦長だけど
ジャケットは立体的な作りだからカマ底が浅い
そうするとシャツの脇下が持ち上がっちゃうんだけど、
これは良く出来ていて動きやすいね。
背中にタックがなくても、ストレッチ効果で背中に吸い付いているから動きやすい。
大きいシャツの方が楽だと考えがちだが、実は逆に引っかかって動きにくいんだよね。
生地もソフトで着やすくてすごくいいよね。


今後、ドンさんとリベレートンのコラボシャツなどが
生まれる可能性は?-
全然あると思う。いや、やりたいね。
一般の人でも手の届く範囲のデザインにしたいね。
日本のデザインって小さい柄が多いが、
大きめの柄のものも提案したい。
カーディガンの裾から出して柄や色を見せたり、
逆にスーツに合わせるなら比較的小柄にしたり、
素材も凝りたいね。冬物だとウール素材のチェック柄にしたり、
ボトムスも定番もの、2型くらいはデザインしたいね。
日本のファッション業界へのメッセージはありますか?
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マーケティングでものを作るのではなく、独創性のある物作り、
売れてるものを真似するんではなく、常に発信力は失っちゃダメだな。
容易に想像がつく服ばかりではつまらない。
これは着たらどうなるの?と好奇心をそそる服
おおー、これいいなー!と思わせる心を奪われる服
見る人に影響を与える服を作らなきゃね。
リベレートンにもシャツ業界を変えていく、
影響力を持ったブランドになって頂きたい。



PROFILE
小西 良幸
通称:ドン小西
株式会社オフィス小西 代表。
1950年10月9日生まれ。三重県出身。
文化服装学院卒業後、アパレルメーカーに勤務。
1980年 独立し、「株式会社フィッチェ・ウォーモ」を設立。
1991年 毎日ファッション大賞受賞受賞。
1997年 ニューヨークコレクションに参加。
1998年 ファッションエディターズクラブ(TFC)デザイナー賞受賞。
2008年 三重県観光大使就任。
これまでに税関職員、東武鉄道、NTTドコモ関西など
数多くのユニフォームデザインを手掛ける。
現在は、テレビ・雑誌等でファッションデザイナーとして幅広く活躍中。
辛口ファッションチェックでもおなじみ。
